初盆とは何??法事と何が違うの?準備するものは?いつ何をどのようにして?現役の贈答ギフトアドバイザーが徹底解説します。

故人が亡くなった場合、葬儀だけではなく、その他にも法要を行います。その中の1つに、初盆という法要があります。故人が亡くなってから初めて迎えるお盆は、どのような準備が必要なのか?そもそも初盆とは何か?今回は、初盆を行う時期や準備するもの、マナーなどをご紹介します。

そもそも初盆とは何?

初盆(はつぼん)・新盆(にいぼん)とは、故人が亡くなり四十九日が過ぎ、初めて迎えるお盆のことを指します。
お盆は、亡くなった方が家族の元へ帰ってくる日と昔から言われており、故人を供養する上で、とても大切な行事です。
特に初めて迎えるお盆は、手厚く供養します。
※ただし、お盆の時期に四十九日を過ぎていない場合、翌年が初盆となりますのでご注意ください。

普段のお盆との違いは何?

普段のお盆のイメージはどんなものでしょうか?
多くの方が 故人の家に親戚が集まって仏壇に手を合わせたり、お墓参りに行くことを連想されると思います。
初盆ももちろんお墓参りはしますが、違いとしましては、法要を行うかどうかでしょう。
通常のお盆でも、地域の慣習によっては法要を行う場合もございますが、行わないことの方が最近は多くなっています。(新型コロナウイルスの影響ももちろんございます。)
また会食につきましても、親族で集まって食事をするケースは多いですが、通常のお盆でかしこまった会食を行うケースは少ないでしょう。
その点などが普段のお盆と初盆の大きな違いと言えるでしょう。

それって全国的なの?時期に決まりはあるの?

地域によっては派手に初盆の行事・供養を行うところもありますし、ご家族だけで執り行うところもあります。地域によって様々です。
また時期についてですが、こちらも地域により様々なのが正解です。
2024年では7月13日(土)~7月16日(火)または、8月13日(火)~8月16日(金)の期間です。
お盆は旧暦、新暦にかかわらず15日を中心に行われます。
新盆(7月盆)と旧盆(8月盆)の地域と違い
<旧暦でお盆を行う地域> 時期 7月13~15日頃→東京・横浜を中心とする首都圏・静岡県一部・沖縄を含む南西諸島
<新暦でお盆を行う地域> 時期 8月13~15日頃→北海道・東北地方・甲信越地域 ・関西・近畿・中国・四国・九州地方

事前に準備することって何?

●日にちや人数、場所など決めましょう
法要や会食を行うため、お日にちを決めて段取りをする必要があります。
お盆時期は長期休みと重なるタイミングであり、僧侶も非常に忙しくなる時期であるため、初盆の法要は、通常の法要よりも余裕を持って準備を進める必要があるため、出来る限り早いタイミングでお日にちを決めましょう。
お日にちが決定したら、親族などに連絡し、参加者の人数を把握しましょう。
次に自宅で会食をするのか、料理屋で食事をするのかを決めます。自宅で食べる場合は、自分たちで用意しても良いですし、仕出し弁当を頼むという手段もあります。当日も準備でバタバタと忙しくなるため、仕出し弁当を頼まれる方が多い傾向にあります。
なお、お弁当や料理屋では慶事向けの料理を用意してくれることもあるため、事前に初盆で利用することを伝えておくようにしましょう。
また最近では新型コロナウイルスの影響も考慮され、会食を行わない場合もあるようです。ご家族や親族の方々とよく話し合って決めると良いでしょう。

●僧侶の手配しましょう
日程と場所が決まりましたら、決まったらすぐに法要で読経いただく僧侶の手配を行います。(菩提寺がある場合は必ずご住職にご相談ください。)

●返礼品(引き出物)の手配しましょう
初盆でお供えものなどを持参してくれた方のために、返礼品(引き出物)を用意しておきます。返礼品は、そうめんやお菓子・洗剤などをご準備される方が多く見られます。人数の把握が難しいため、初盆用の商品で返品が出来るものを選んでおくと良いでしょう。
また法要前になると準備で慌ただしくなることを予想し、引き出物は早めに決めてご自宅へ発送してもらい、事前に用意しておくことが大事です。

返品が出来る引き出物って?どんなもの?のし紙や包装紙って?


当店でも返品可能な初盆商品を多数ご準備しております。おすすめする商品の一覧はこちらです↓↓ ぜひご覧ください。
疑問の多い、のし紙や包装紙・メッセージカードや手提げ袋についても解説しています。

商品だけ確認したい場合はこちらからご覧ください。↓↓

●精霊棚などの飾り、新盆の時だけ使用する白提灯(白紋天)の準備
仏壇とは別に、精霊棚を作ります。精霊棚とは、祖先の霊を迎える棚のことで、精霊馬や作物、お菓子などをお供えします。他にも、盆提灯や盆花などの飾りを行います。
盆提灯には、白提灯と絵柄が入っている提灯の2つありますが、
白提灯は新盆の時にだけ使用します。「白提灯【白紋天(しろもんてん)】」は、初めてご自宅に帰ってくる故人様の霊が迷わないための目印としての意味があり、主に玄関先(軒先)に吊り下げてお飾りするのが一般的です。白提灯は、近親者からいただくこともありますが、最近は御提灯代として現金を渡すことも増えてきています。
しかしながら、近年は「マンションなどの集合住宅に住んでいて飾る場所がない」「新盆であることをご近所全体に知らせるのは気が引ける」などの声から、室内の窓際に吊り下げたり、室内置き型タイプの白紋天が登場したりと、住宅事情やお考えに合わせて自由に飾る方も増えてきています。
どのようにするのが良いか、ご家族や親族の方々とよく話し合って決めると良いでしょう。

●お布施を用意する
僧侶への謝礼として、お布施を用意しておきます。宗派等によって異なる場合もありますが、3万円~5万円が相場といわれています。
また、会食に僧侶が参加しない場合はお膳料、お車代をプラスして用意しておく必要がありますが、お寺で法要を行う場合は不要です。
お布施はこれといった決まりがないため、親族の方々に相談して決めるのも良いでしょう。

今までのことを踏まえて、大まかなスケジュールを把握しておきましょう!

※【旧暦でお盆を行う地域】の方は1カ月早めにご準備ください※

●「6月」お住まいの地区・地域しきたりや習慣の確認しましょう。
初盆をとりおこなう「しきたり」や時期、期間を調べましょう。
祭壇の装飾物や装飾方法、飾る時期を調べましょう。
盆提灯の種類や飾り方、飾る場所などを調べましょう。
お参りいただいた方へのおもてなしの方法を調べましょう。
※まず菩提寺となる宗派のお寺にご相談になっても良いかもしれません。また、特に飾り付けに独特の様式をされる地区では近隣にお住まいになる長老の方のご意見を参考にされるのも良いでしょう。

事前にできる準備は、極力早めから用意しましょう。
お盆当日に棚経をあげていただく僧侶様の予定を確保しましょう。
祭壇の備品・盆棚・装飾品の手配と準備、設置場所や設置方法を考えておきましょう。
盆提灯に家紋を入れる場合、正しい家紋の再確認と準備をしておきましょう。
お参りいただく方への初盆のお返しの品物の選定と数量などしっかり確保しておきましょう。
※どれもいち早く手配をしておけば慌てることはありません。僧侶様のご都合はお寺様へ直接お尋ねください。盆提灯については習慣により施主様がご用意する場合と、近親の方より贈られる場合(或いは提灯代としてお金を包まれる場合)など多岐にわたりますのでよくご確認ください。提灯に入れる「ご家紋」は施主様のご婦人の持っておられる着物(訪問着や喪服など)など形が明確にわかるものをご用意下さい。


「7月」不足しているものが無いか、もう一度よくご確認ください。
上記の6月に準備するものの再度確認をしましょう。
特に「家紋入り提灯」の手配は、時間がかかるので注意が必要です。
「家紋入り提灯」を含めて、盆提灯は7月末までには現物を手元に準備しましょう。
旧暦で初盆・新盆を迎えられる地域は7月の中旬(13日~16日)です。
お返しの品物の予約や注文は数が多いだけに確実に済ませておきましょう。

「8月」8月5日までには、全ての準備を終わらせましょう。
祭壇の設置と備品の装飾、線香・ろうそくなど消耗品も欠かさずチェックしましょう。
お返しの品物は直射日光を避けた涼しい場所にスペースを確保して保管しましょう。
初盆・新盆期間中は、お参りいただいた方におもてなしの心でお迎えしましょう。
片付けは、期間中見えられなかった方がお参りにくる場合を考え、2・3日後が最適です。

初盆・新盆でお参りのお客様をお迎えするときの心がけ


「初盆のお返し品」
本来お参り頂いた方をおもてなしをするかわりの心づくしとして用意します。

一般的に初盆のお返し品は、1,000円~3,000円前後の価格帯のものが、よく用いられています。
一律同じ品物のほか、近親度やご商売、会社関係など特別のご用意をするケースも近年増えています。
ご用意する数量は、ご葬儀時のご会葬頂いた人数の2割から3割の間で間に合うケースがほとんどです。
当店では、「初盆用返品対象商品」(返品は8月20日までにお願いします。)も多数取り揃えております。
品物は実用的なものが中心です。季節柄、タオル類・石鹸・洗剤のほか、近年はお菓子も人気です。
但し、基本的にはお参り頂いた方へのおもてなしの心づくしですので、お参りにあがっていただいた折はお茶や飲み物、軽い食べ物(生ものは避けて、揚げ物や煮物などのオードブル様のもの)などの準備も怠らずまたお上がり頂くよう勧めましょう。相手に時間のない場合などは、お返し品とは別に、ちょっとしたお菓子や飲み物ジュース、缶ビールなどお渡しできれば良いでしょう。

来参者は13日~14日に集中して全体8割前後来られるのが通例です。
但し、初盆・新盆期間終了後にお参りいただくケースも稀にあります。2、3日後まではお返し品を数個程度用意しておきましょう。

「後片付け」
初盆・新盆にはその性格上、後々使えるもの、使えないものがあります。

祭壇や装飾品・備品類など、基本的には故人のためだけのものです。組立式の盆棚などは保管しても良いでしょう。
一般的に提灯類は故人の3回忌まで使います。ほこりなどをふるい落とし、防虫剤などと一緒に大切に保管してください。

「年賀欠礼ハガキの手配」
翌年の年賀あいさつの欠礼を、早いうちにみなさまにお知らせしておきましょう。

「お手伝いのお礼」
お参り頂いた方のお供えを、または初盆のお返し品の残りを差し上げることもあるようです。

「返品・清算」
お返し品など返品がある場合、8月20日をめどに返品・清算をしておきましょう。

お返し品は少し多めの確保は必要です。予め、返品のできる商品を選んでおきましょう。
初盆のお返し品選びのときは、なによりもまず店を選ぶことからはじまります。

安さだけを追求することなく、返品ができる商品を取扱っていることやサービスが充実していること、確かな商品を扱っていること、急な追加の対応にこころよく応じてくれるなどの専門店がおすすめです。

当店にて真心込めてご奉仕・サービスいたします。施主様のご苦労を少しでも和らげることができるよういかなることもお気軽にご相談ください。

初盆についてよくあるご質問

最後に、初盆に関してお寄せいただいたご質問をピックアップしてご紹介します。

Q.  母親の新盆ですが、施主は何を準備したらよいでしょうか。お坊さんを呼んだり、親戚を呼んだりするものでしょうか。
A.  亡くなった方の霊を初めて迎えるお盆です。出来れば僧侶に読経をしてもらいたいものです。お寺様については、各寺院で合同のお盆の法要をされる場合と、棚経といって個々の檀家にお経参りに来ていただく場合とがあります。前もってお寺様と相談しておかれるとよいでしょう。また、親しいご親戚へは日時をお知らせしておくことも必要かと思います。
Q.  服装などんな服装ですか?喪服ですか?
A. 基本的には、喪服または礼服を着たら間違いないでしょう。
「平服で」と言われている時には喪服ではなくダークスーツや地味目のワンピースなどでも構いません。
平服と言っても普段着という意味ではなく、喪服や礼服より少しカジュアルでもOKということですのでTシャツにジーパンなどで参加しないように気を付けてください。法要の場ですから、基本的には黒を基調としたスーツやブラックフォーマルなどを着ていくようにすれば、問題はないと思われます。不安な時は親族の方々へご相談してみても良いかもしれませんね。
Q.  お参りに来てくださった方へのお返しには、何を用意したらよいのでしょうか。
A.  新盆には御仏前を持参される方も多いので、菓子折り程度の返礼品(引き出物)を用意するのがよいでしょう。高額のご仏前をいただいた場合には、後日改めてお返しをしましょう。
Q. 初盆返しの品物の用意する数の目安は?
A. ご葬儀会葬者(会葬御礼の品)のの3分の1程度がよろしいのではと言われております。
例)ご葬儀時会葬者数100名様→初盆のお返し30~40個程度。もちろん地域性や個人差はありますので、後で足りなかったということのないようにご準備くださいませ。なお、初盆用返品可能商品(ご注文数の20%程度まで可能・50個ご注文時10個程度)をご注文いただければそのような心配もなくなりますのでお勧めです。
Q. どれくらいの金額の品物を用意しておけばいいの?
お渡しする商品の金額はだいたい1,000円~2,000円程度のものが多いようです。
また、香典としていただく金額は故人と参列者との関係性によってもことなります。
そのため、前もって用意しておいた引出物の金額がいただいた香典に対してつり合わないケースも少なくありません。
この場合は、後日改めて超えた金額分のお返しをしましょう。 
Q. 僧侶や親族を呼ばず、家族だけで過ごしてもいいの?
A. 近年は、「葬儀を家族葬で行ったから初盆法要も家族のみで行いたい」「新型コロナが不安だから、僧侶も呼ばず法要なしで過ごしたい」といった声も増えています。基本的に初盆の過ごし方に絶対的な決まりはありませんので、ご家族のお考えが一致しているようであればご家族だけでお過ごしいただいても問題はありません。しかし、菩提寺がある場合には、法要を行う形が基本にはなりますので、必ずご住職にご相談ください。また、もし法要を行わない・親族を呼ばない場合には、盆飾りやお供えなど、できる限り丁寧にご供養していただくことが大切かと思われます。
Q. 6月末日ごろに亡くなった人の新盆・初盆は、今年のお盆に行うのでしょうか?
A. 答えは「いいえ」です。忌明けが過ぎてから初めて迎えるお盆を「初盆/新盆」としますので、6月末日に亡くなった故人の霊の新盆は来年となります。四十九日の法要が済むまでは「忌明け前」にあたり、家族が迎えてあげようにも、まだこの世とあの世の間にいると考えられているからです。
Q. 引き出物の数が多くなりそうで、、、100個とかお願いしても熨斗紙や包装も無料でしてくれるの?ちなみに手提げの袋は有料ですか?
A. はい。当店ではのし紙や包装、メッセージカードも無料でお付けしておりますのでご安心ください。他通販サイトでは有料のところもございますので、購入前にきちんと確認をしご注文することをお勧めしております。
また手提げ袋についてですが、無料でお付けしておりますのご安心ください。商品のサイズに見合った袋をお付けしておりますが、もしも商品以外にお入れするものがある場合や紙袋をご希望の場合は、ご注文時にご指示いただけましたら無料で紙袋に変更することも可能です。

当店では日本贈答文化協会認定の贈答ギフトアドバイザーの資格を有するスタッフが、お客さまの想いを形にするギフト選びのお手伝いをいたします。
その他、お見舞いお返し・快気祝いでお悩みな点や、疑問点・相談してみたい事がありましたら、メールお問い合わせフォームまでお気軽にどうぞ。

お問い合わせフォーム

ご注文・お問い合わせに関しましてもインターネットが難しいようであればお電話・メール・FAXにて承ることも可能です。またインターネットでの商品検索など難しいようであれば、カタログを一式ご自宅まで無料でお届けすることも出来ますので、下記までにご連絡お願い致します。

【お問い合わせ窓口】
「賢者のギフト」Yahoo!店 (ギフト館ふじむら丸亀店内)
763-0071  香川県丸亀市田村町402-1
【お問合せメールアドレス】
support@gift-f.co.jp
【ストア営業日/時間】
【電話】0877-85-3606
【FAX】0877-85-5010

Scroll to Top