初盆・新盆のお返し。選び方や贈り方のマナーをプロが徹底解説(2023年・令和5年)

初盆(新盆)とは、忌明け(49日法要後)の後に迎える初めてのお盆のことです。
初盆の供養としてお香典を下さった方へお返しをするのが一般的なしきたりになっています。

お盆期間中に来て頂いた方へのお返しは事前に用意し、初盆・新盆・お盆期間中に送って頂いた「お供え」「香典」などのお返しは、金額の「半返し」を目安に、お盆後から8月末までに発送します。

特に、初めての方の場合、頭の中ではなんとなくイメージできていても、来ていただいた方に対してどのように振る舞えばよいのか、お返しの相場やのし・あいさつ状はどのように書けば良いのかなど、分からないことが多すぎて困ってしまいますよね?
そこで、今回はギフトのプロが初盆のお返しの選び方やマナーについてこまかく解説していきます。 

目次

初盆・新盆のお返しとは?

初盆のお返しというのは、お盆期間中にお香典(御仏前)、お供え、線香代・提灯代などを、頂いたときのお返しのこと。
四十九日を過ぎて成仏した後の故人に供える品は「お供え」「お供え物」と呼びます。お金の場合は「御仏前」「御供物料」という呼び方をされます。
また、初盆の場合のお供えは特に「初盆御見舞」や「御提灯代」として持参されることもあります。

これに対するお返しは「初盆のお返し」「初盆志」「新盆志」、西日本では「初盆志」と呼ばれることが多いです。 

初盆・新盆のお返し・粗供養品人気ランキング

初盆、新盆のお返しには時期的なもの、軽いもの、日持ちのするものが多く選ばれます。
一般的に食品を選ぶケースが多いですが、夏ということもあるため「常温で保存できるもの」「日持ちするもの」を選ぶのがおすすめです。
初盆・新盆のお返しに選ばれるのの人気ランキングは下記の通り。

1位

そうめん

初盆のお返しで一番人気は夏の定番商品、そうめんです。おいしくて日持ちすることと、食べてなくなるというのが人気の理由です。

2位

洗剤

2番人気は洗剤。どの家庭でも必ず使う日用品で、世代を問わず誰でも使ってもらえるため、もらっても困らない点も人気のひとつです。

3位

調味料・詰め合わせギフト

自分では買わないけれど、もらうとうれしい物として、贈り物の定番となっているのが調味料や詰め合わせのギフトです。

4位

のり・乾物

ごはんのお供として食べてもらえるのりも定番ギフトのひとつ。軽くて持ち運びしやすいため、お返しの品にピッタリです。

5位

お菓子・ゼリー

お菓子はよく選ばれるギフトのひとつ。特に故人の好物などはおすすめです。羊かんやゼリーなど、日持ちするものを選びましょう。

6位

タオル

贈り物の定番、タオルを初盆のお返しの品として選ぶ方も少なくありません。軽くて持ち運びやすく、誰でも使いやすい点が魅力です。

お返しの一番人気は「そうめん」

最近は、「そうめん」がダントツ人気です。
理由はいろいろありますが、やはり日持ちがする上夏に最適のギフトだからというのが一番でしょう。
その他、初盆のお返しの品には食品(調味料やお菓子など)や洗剤など、消えてなくなるものが良く用いられます。
ちなみに、ギフトの定番である「タオル」も、残るものではなく消耗品として考えられるため、初盆のお返しの品としても選ばれています。

定番の人気商品としては海苔やお茶、お盆の時期に合ったものとしてそうめんや簡単にすぐ食べられる水菓子(ゼリーや水ようかん)などがありますが、最近は高額な品物の場合のお返しとしてカタログギフトも用いる場合がございます。 

おすすめギフト一覧

播州手延素麺(5束)(SB-5) 540円

信州そば・讃岐うどん詰合せ 10束(KUBM-10) 1,080円

サマーギフトゼリー(20個)(TKK-30R) 3,240円

洗剤おくさまセット(KS-102A) 1,100円

島原素麺・あごつゆセット(MT-20) 2,160円

美味之誉 詰合せ(4941-20)2,160円

金額別!初盆・新盆のお返し

初盆に香典をいただいた方に、当日渡すものを「引出物」と呼びます。
引出物は前もって準備しておき、当日直接お渡しするのが一般的。
お渡しする商品の金額は1,000円~2,000円程度のものが多いようです。

また、香典としていただく金額は故人と参列者との関係性によってもことなります。
そのため、前もって用意しておいた引出物の金額がいただいた香典に対してつり合わないケースも少なくありません。
この場合は、後日改めて超えた金額分のお返しをしましょう。 

お返しの選び方と注意点

初盆のお返しをするにあたってチェックしておきたい項目は下記の2点。

お返しの品は後で返品可能なお店を選びましょう

初盆に供養に訪れてくださった方にお返しを用意するにあたって、何人くらいの方がいらっしゃるのかを正確に予測するのは難しいですよね?
目安としては葬儀会葬者の3割程度と言われますが、特に、コロナ禍にあっては、普段なら間違いなくいらっしゃる方でも直接訪れるのを控えるケースが少なくありません。
そのため、用意していたお返しが余ってしまう可能性が高くなります。

お返しの品が足りなくて渡せないとあっては失礼にあたるため、予測人数よりも少し多めに用意しておくのが一般的です。
そのため、初盆のお返しの商品には「返品が可能」となっているケースが多くあります。
少し多めに用意しておき、余った分はお店に返して差額を返金してもらえるため、安心できます。

お店や商品によって返品ができないケースがあったり、返品可能な期間や条件が異なったりすることもあるので、事前にこまかく確認しておきましょう。

商品以外の料金がかからないようにするのがベスト

のしやあいさつ状、包装など、初盆のお返しの品にはさまざまなものが必要になります。
ある程度まとまった数になるだけに、1つひとつは安価でもすべてそろえるとそれなりの金額になってしまいます。
その点、専門店の場合、ギフトを購入すればすべて無料で付いてくるケースもあるので、しっかりとチェックしておきましょう。 

持ち帰る方のことも考えて商品をチョイスしましょう

実際に訪れてくださった方にお返しの品を用意する場合、重い物や落とすと壊れてしまうものはあまりおすすめできません。
できるだけ持ち運びしやすく、かさばらないものを選ぶことをおすすめします。

多くの方が選ばれているおすすめ商品一覧もぜひチェックしてみてください。

地域によってことなる?お盆の日にち

一般的にお盆と言えば8月13日~15日と、お盆明けの16日までを指します。
お盆の時期に49日法要が終わっていない場合、初盆・新盆の法要は翌年に行われます。
また、地域によってはお盆の行事に旧暦を用いる場合もあるため注意が必要です。 

<旧暦でお盆を行う地域>時期 7月13~15日頃
東京・横浜を中心とする首都圏・静岡県一部・沖縄を含む南西諸島
<新暦でお盆を行う地域>時期 8月13~15日頃
北海道・東北地方・甲信越地域 ・関西・近畿・中国・四国・九州地方

新盆のお返しや返礼品は予算・相場はどれくらい?

初盆のお返し、引出物の相場は一般的にいただいた品の額の半分~3分の1程度が目安。
もし、ご持参いただいた方の中で高額の品をいただいた場合、後日、別途お礼の品をお送りすると良いでしょう。
その際、お礼状を添えておくとより気持ちが伝わりやすくなります。

親族をはじめ、親しかった人の中には高額な品をいただく場合も少なくありません。
その場合は気遣いをありがたくいただいた上で、3分の1、4分の1程度の品をお返ししても失礼にあたることはありません。 

初盆お返し・引き出物の品の相場

法要なしで、お供えに来てくださる近所の方や知人の場合、香典の相場は一般的に2,000円~5,000円程度。
そのため、お返しの例は下記のようになります。
例)5,000円→1,500円~2,500円程度の品
例)3,000円→1,000円~1,500円程度の品
例)2,000円→500円~1,000円程度の品

法要ありの場合、会食なども含めて香典や線香代、提灯代をいただくことが多く、一般的に10,000円~30,000円程度。
そのため、お返しの例は下記のようになります。
例)5,000円~10,000円→3,000円程度の引き出物
例)10,000円~30,000円→5,000円程度の引き出物

初盆のお返し・引出物の準備時期の目安は?

初盆のお返しを用意しておく場合は、来て頂いたお客様の帰り際にお渡しします。
もし、用意してなかった場合は後日、お盆が終ってから発送すれば問題ありません。
あまり遅くならないように、遅くとも8月中には届くように手配しましょう。 

(旧暦)時期 7月13~15日頃に初盆する
・初盆返礼品・引き出物(来て頂いた方への手土産)~7月10日頃までに準備
・初盆のお返し(お盆中に用意してない場合)~7月末頃までにお返し発送

(新暦)時期 8月13~15日頃に初盆する
・初盆返礼品・引き出物(来て頂いた方への手土産)~8月10日頃までに準備
・初盆のお返し(お盆中に用意してない場合)~8月末頃までにお返し発送

初盆のお返しののしの書き方は?

初盆志 のし

のし紙(掛け紙)の表書きは、
のし上:「志」「初盆志」「初盆会」「初盆供養」「新盆志」「新盆供養」「粗供養」「新盆祭志」
のし下:「施主指名」「○○家」「苗字のみ」
などが一般的です。

神道(神式)の場合、初盆のことを「新盆祭」「新語霊祭」と言います。
新盆祭のお返しの場合、黄白の掛け紙に
のし上:「志」「しのび草」「新盆祭志」
のし下:「施主様の苗字」「施主氏名(フルネーム)」
としてお返しします。

地域差などもあるため一概には言えませんが、のし上で多く用いられているのは「志」「初盆」「初盆志」など。のし下は「苗字のみ」もしくは「○○家」が多いようです。

粗供養と志の違いって何?

のし上に使われる「志」「粗供養」は、どちらもお返しの品という意味が含まれています。
どちらを使っても問題ありませんが、粗供養は、「法要でいただいたお供えや、御仏前のお返し」のことを言います。一方、志には「気持ちばかりのお返し」といった意味が込められています。 

内のし、外のしの違いは?どちらが正解?

贈り物ののしには、返礼品に直接のし紙を掛け、その上から包装する「内のし」と、返礼品を包装して、その上からのし紙をつける「外のし」があります。
厳密にはどちらが正解というものはありませんが、初盆のお返しの場合は内のしにするケースが多です。 

内のし・外のしのメリットとデメリット

地域や宗教などによって異なるため、必ず内のしが採用されるわけではありませんが、香典返しには、「故人が亡くなった際にいただいたものへのお返し」となるため、「内のし」を、初盆のお返しに関して言えば3分の2程度は「外のし」とするケースが多いようです。

ただ、福岡県は「内のし」が多いなど、地域によっても風習が異なるケースがあります。どちらにすればよいか分からない場合は、お問い合わせいただければアドバイザーから回答させていただきます。 

お礼状を添えて感謝の気持ちを丁寧に伝えましょう

初盆・新盆のお返しの品には、お礼状を入れて感謝の気持ちを伝えるのが一般的となっています。
一年に一度、お盆は必ずやってきますが、新盆は一度きりしかありません。
お世話になっている方々に感謝を伝える意味も込めてメッセージを送りましょう。

ギフト館ふじむらで購入された場合、定型文のメッセージカードが無料で付いてくるサービスもありますので、ぜひご活用ください。
また、故人のことを記した自作のメッセージカードを同梱したい場合などはお問い合わせください。 

メッセージカードの文例

あいさつ文①
御挨拶
このたびは当家新盆を迎えるにあたり過分なお心配りをいただきまして厚くお礼申し上げます
ささやかではございますが、感謝の気持ちを込めて心ばかりの品をお贈りさせていただきますどうかお納めくださいませ
簡単ではございますがお礼の御挨拶とさせていただきます。

あいさつ文②
時下ますますご清祥のことと心よりお喜び申し上げます。
この度は当家の初盆に際しましてお暑い中をまたご多忙中にもかかわらずお集まりいただきご鄭重なるご厚志を賜り大変ありがたく存じております。
故人もさぞかし浄土において感謝していることと思います。
ささやかではございますが初盆供養のしるしとして心ばかりの品を用意いたしました。何卒ご受納賜りたくお願い申し上げます。
略儀ながら書中をもちましてお礼の御挨拶とさせていただきます

初盆・新盆の豆知識

お盆は、正しくは盂蘭盆会(うらぼんえ)といい、先祖の霊が戻ってくるとされています。
一般には8月13日がお盆の入り、お盆の明けは16日とされていますが、地方によっては旧暦の7月13日から16日に行うところもあるようです。
故人となられてから初めて迎えるお盆を「初盆(はつぼん)」または「新盆(にいぼん/あらぼん/しんぼん)」といい、手厚く供養するのが昔からのならわしです。

四十九日法要までにお盆がある場合

初盆が迎えられるのは忌明けのあとからなので、忌明け前にお盆がきたときには、翌年が初盆となるという決まりごとがあります。

例えば、6月末日ごろに亡くなった人の新盆・初盆は、今年のお盆に行うのでしょうか?
答えは「いいえ」です。忌明けが過ぎてから初めて迎えるお盆を「初盆/新盆」としますので、6月末日に亡くなった個人の霊の新盆は来年となります。
四十九日の法要が済むまでは「忌明け前」にあたり、家族が迎えてあげようにも、まだこの世とあの世の間にいると考えられているからです。

また、愛する人が亡くなって初めての初盆/新盆には、いちばん縁が深かった人が「白い提灯」を買って飾ります。
この白張提灯は1回きりで、終わったら燃やします。
ただ現在はそれができないので、きれいな紙につつんでゴミと一緒に出すか、寺のおたきあげのときに持っていって燃やしてもらいます。 

お返し、引き出物について

ゆかりの人を招いて法要を行う際、読経のあとに精進料理などでおもてなしを行うことが通例です。
これがお供えなどをいただいた方へのお返しとなります。
このほか、持ち帰っていただく「引き物」を用意すると丁寧です。
このほか親戚や、近所の人から供え物をいただいたときや、焼香に来ていただいた方へも同様に引き出物をお渡しするようにしましょう。

また、初盆のお供え物の相場は5,000~10,000円程度が一般的です。
なお、初盆・新盆の表書きには、「御ちょうちん代」「御仏前」「御佛前」「御供物料」と書きます。
果物やお菓子などを供える場合には、「御供」と書くのがよいでしょう。
食品(調味料やお菓子など)や洗剤などの消えものが良く用いられます。
定番の人気商品としては海苔、お茶、お盆の季節に合ったものとしてそうめんや水菓子(ゼリーや水ようかん)などがありますが、最近は高額な品物の場合のお返しとしてカタログギフトも用いられるようです。

初盆・新盆のギフトに関するよくある質問

Q.新盆に適した品物が分かりません。人気の商品は何でしょうか?
A.最近では、初盆の引き物も多種多様となってきていますが、当店では夏の時期でもあり、そうめんが一番人気です。美味しいもので日持ちするのと食べてなくなるのが人気の理由です。その他、定番品で調味料ギフトやお茶や海苔のセット、ほかには洗剤やタオルなどをご注文頂いております。

Q.商品が届くまで何日ぐらいかかりますか?
A.はい。なるべく早くお届けできるように努力しますが、通常は4〜5日程度です。お急ぎの場合などは電話にてご連絡ください。出来る限り対応させて頂きます。また、ご予約のご注文いただき、指定日にご自宅にお届けすることも可能です。

Q.手提げ袋は少し大きめのものを用意してもらえますか?
A.可能です。当店の品物のほかに、お盆になにか一緒にお返しを渡したい、などのご要望にも対応できるようにしております。手提げ袋はご連絡いただければ大きめのサイズを同梱させていただきますので、お気軽にお申しつけください。

Q.初盆・新盆用のあいさつ状は、返品対象商品以外の商品にも付けることはできますか?
A.可能です。初盆のあいさつ状特典は当店の全商品に対象となっております。ぜひご利用くださいませ。
(初盆特集以外の商品一覧)
また、ネットでの指定方法は、レジ画面で「ご要望」や「備考」欄に、「初盆あいさつ状状希望」とご記入下さい。

Q.のし紙の表書きは希望どおりにできますか?
A.はい、可能です。通常は「志」や「初盆志」でご用意しますが、その他「新盆」「新盆粗供養」「初盆会」などご希望があればそのように対応致します。また、お名前もフルネームにしたい、連名で作りたいなど、ご連絡ください。

Q.のし紙は内のしですか?外のしですか?
A.はい。通常当店では内のし(商品にのし紙を貼り、その上から包装する)でご用意、お届けしております。もし外のし(包装後にのし紙を貼る、外から見える)をご希望の場合はご連絡ください。もちろん対応させていただきます。

Q.初盆のお返し・引き出物の注文数はどれくらいがよいのでしょうか?
A.一般的には葬儀の際にご用意したお返し物の数の3分の1程度がよろしいのではと言われております。もちろん地域性や個人差はありますので少なかった、ということのないようにご準備くださいませ。昨今の新型コロナの影響により、ご葬儀には出席できなかったが、初盆・新盆のお参りはしたいと希望される方もいらっしゃいます。なお、返品可能商品をご注文いただければそのような心配もなくなりますので、お勧めしております。

Q.寺の檀家に初盆・新盆時にお供えの返礼品として渡したい数が多いが対応は可能ですか?
A.対応可能です。全国の寺院様より毎年ご注文頂いております。

その他、ご相談・ご質問などございましたら何なりとご連絡ください。

【お問合せ】ギフト館ふじむら EC事業部 香川県丸亀市田村町402-1
電話 0877-85-3606 FAX 0877-85-5010 メール support@gift-f.co.jp

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